2011年1月16日日曜日

表と裏

今日で3431km。1119日連続。
さすがにここのところ、寒い日が続いている。

今日、「コトラーが教えてくれたこと・女子大生バンドが実践したマーケティング」
という本を読んだ。
お恥ずかしい話だが、私は読書が苦手だ。
まともな本は、なかなか読むのに苦労がいる。
そういう意味では、「もしドラ」や、こういう本は助かる。
いい歳した経営者がこれでは、まるで失格だろうが仕方がない。


内容には大いに同感した。
人には、人を幸せにすることで喜びを感じる純粋な欲望がある。
企業や人の存在価値は、そこを目標に据えるかどうかだ。
気持ちがあっても、それを人に伝え、人を巻き込んで結実させる、そういう力が
ないと、思いは空転する。


私に欠けている視点は、「想いはあっても自信がなかったり」、「今いるポジショ
ンから動くことが怖かったり」、そういう人たちをも動かすような透徹した優しさ
だ。


今19歳の次女は、中学校の時、ブラスバンドの部長をしていて結構苦労していた。
自分のことはきちんとできるのだが、人をまとめるということについては、初めての
経験だった。
まじめな子で、あまり強く言えないことに悩んでいたので、 私が彼女に伝えた言葉
は、「リーダーシップは優しさだ」ということ。
彼女は彼女らしく、何とか部をまとめていった。


今そのことを思い出しながら、改めて私に欠けている資質はそこだ。
自己中心的なのだろう。
「優れてる・劣っている」、「前向き・後ろ向き」、そういう色分けをすぐにした
がる。
そもそも、それらは表裏一体。完全にどちらかだけを持ち合わせている人はいない。

ここに1枚の紙があって、表と裏がある。
表と裏を切り離そうとして、可能ならもっと薄くはいで見ても、2枚の紙に分かれて
ふたつの「表と裏」ができるだけのこと。

もっと、大きな気持ちで「表・裏」を併せて飲み込む度量が必要だ。

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