中東の民主化運動がfacebookで加速した。
チュニジア、エジプトの政権崩壊に続いて、今朝のニュースは、リビアの民主化デモでも200人死亡とのこと。
リビアも時間の問題か。
About CheckFacebook.comでも、中東の国のfacebook登録者の増加は目覚ましい。
まだSNSを知らない人は「あ〜SNSだろ、やればわかるからまだいいよ」と言う。軽いコミュニケ−ション手段程度の認識だ。
昨晩のNHKのドキュメンタリーは、中東民主化革命にfacebookが果たした役割についてのレポートだった。
チュニジアもエジプトも、SNSの威力に、当初はそこまで警戒感は持っていなかったことが伺える。
現状に強い不満を持ち、それを抑圧され続けてきた民衆が、政府に気づかれずに情報を交換できる手段を持ったことは大きかった。
国家にせよ、企業にせよ、リアルな組織はそれなりに力と実体を持ち、物理的な引力で人をまとめている。
インターネットなりSNSがない時代は、リアルな組織が未成熟で不満に満ちたものでもそれで十分だったし、人々もそれ以上考えようとしなかった。
ところが、SNSを使いこなしてくると、リアルな組織ともうひとつの「パラレルワールド」を手に入れることになる。
実際に知っている人との関係、知人ではないが意見を同じくする人との関係。
その世界では、様々な情報が驚くべきスピードで交換され、咀嚼され、何が正しいかという理解が深まり、あらゆるものが白日のもとにさらけ出される。
リアル組織を取り仕切る人たちの無能さや傲慢さや不勉強さは、SNSの中で幅広い交遊関係をもつ人からは、すぐに看破される。
彼らは何も発信していないし、何も社会に貢献していない。
リアルな組織の中枢にいる人間は、もっとSNSの脅威を理解しなければならない。
だからといって、SNSを恐れる必要はない。
志を持って、正しい努力を続けていることも、明らかになるからだ。
この時代は、無理に自慢することもないし宣伝することもない。
きちんと生きていて、そのことを静かに発信し続けていれば、そのことがSNSの中で、自然と伝わっていき、静かな信頼感が生まれていくからだ。
心の中で何を感じ、何を思っているかが人に伝わりやすい時代。
今年の終わりには8億人と予想されていたfacebook登録者数。
中東での歴史的役割の影響で10億人に達するかもしれない。
人口だけではなく、ネットでのつながりまで含めると、「中国・インド・facebookで」はなく、「facebook・中国・インド」の順になる。
2011年は、地球上に初の「ネット国家」が誕生した年として、歴史に名を刻むことになるかもしれない。
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